2008年07月31日
沖縄国際海洋博覧会(3)
こんにちは~。
昨日は730の30周年記念日でしたね。とりあえず730の話をしたいところですが、今日も海洋博ってことで・・・(--;)
前回記事と前々回記事に引き続き「 沖縄国際海洋博覧会 海 - その望ましい未来 」です。
同じ話題で思いっきり引っ張ってますが(--;)
とりあえず、過去の2つの記事も読んでいただけるとありがたいです。
・・・ということで、今回は博覧会の会場内の各施設についてのお話です。
早速、本の見開き画像を追ってみることにしましょう。
まずは、いきなり海洋博のシンボル的存在、アクアポリスです。 ↓
設計は菊竹清訓建築設計事務所。 施設内で自給自足ができる近未来型海上都市ということで、この世界初の「半潜水型浮遊式海洋構造物」は当時かなりの注目を集めたそうです。確かにスゴイ形ですよね。
アクアポリスは博覧会閉幕後も1993年まで一般公開されました。僕も何度か入場したことがあるので、もしかするとそのときのスナップ写真が残ってるかもしれません。個人的には、公園と本体を結ぶアクア大橋での強風と、いかにも70年代風のサイケな内部展示の印象が強いです。
後年は劣化が著しく、サビクーター(サビまみれ)の廃墟と化し、2000年に中国の上海に運ばれ解体されました。本体の形が複雑な上、海風に晒されているので、維持管理や利活用が非常に難しかったと思います。結果的に利便性や経済性、環境面等で現代社会に適応していないことを証明してしまいました。
デザイン重視のため、都市としての機能よりも展示施設の色彩が強く、施設自体の用途が限られてしまったのではないでしょうか。何かに転用できれば良かったですけどね(--:)
次に登場するのは沖縄館。沖縄の海洋文化・歴史民俗に関する資料館です。 ↓
海洋博沖縄設計共同企業体の設計ですが、沖縄の著名建築家である金城信吉が関わっています。中央ゲートから伊江島方面に向かう階段の途中(中央広場の縁)にそびえ立っていました。これも残念ながら建物の老朽化のため取り壊され、現存しません。
今考えるとラッキーでしたが、取り壊される直前(10数年前)に沖縄館を訪れたことがあります。とても印象的だったのが、スラーッと伸びた赤瓦屋根。下の画像にもありますが、あれは本当にすばらしかったです。
館内は、渦を巻きながら内部に入り込むような空間だったと記憶しています。
続いて旧水族館に行ってみましょう。 ↓
槙総合計画事務所(槙文彦)の設計による建築物で、他の建築物と同様、70年代風モダンです。
前回記事でも少しだけ紹介しましたが、薄暗くて神秘的で、気持ちの良い空間でした。外部の廊下も光と影のコントラストがあってエキゾチックな雰囲気の屋外空間でした。
2002年には旧水族館の隣に美ら海(ちゅらうみ)水族館がオープンし、連日県内外からの来館者で賑わっています。
続いて海洋文化館です。 これは現在でも入場できます。 ↓
やはり70年代モダンの香りがする、日建設計の手による建物です。
施設内は太平洋の島々の漁業にまつわる展示が中心ですが、トロピカルな雰囲気で個人的には好きな場所です。本格的なプラネタリウムもあってラブラブデートに最適です(^^)
興味のある方はぜひ一度ご訪問を。
その他の会場内施設をザッと紹介します。 ↓
1枚目の画像はまだまだ真新しい海浜公園、2枚目はいるかの国(オキちゃん劇場)&エキスポランド(遊園地)、3枚目はエメラルドビーチ&エキスポランドです。
オキちゃん劇場では現在でもイルカたちの華麗なジャンプを楽しむことができます。一方、エキスポランドにはジェットコースターや大観覧車、各種コーナー等がありましたが、現在ではすべて撤去されています。
どの写真を見ても、幼い頃の思い出がよみがえってきます。
この本には各パビリオンのページもありますが、あまりにも多いので今回は省略します。
もしリクエストがあれば、後日改めて紹介するのでヨロシクお願いします。
以上、会場内の施設を見てみましたが、残念ながらそのほとんどが施設の老朽化と利用率の低下等の理由で2000年前後に閉鎖・撤去・解体されました。30年も経たないのに「老朽化」とは妙な話に聞こえますが、当時の多くのコンクリート建造物には海砂が利用されたという話も聞いたことがあるので、その影響かもしれません。
改めて書くのもアレですが、現在会場跡地は国営沖縄記念公園 海洋博地区(海洋博公園)として整備されています。それと補足ですが、国営沖縄記念公園にはもう一つ首里城地区(首里城公園)もあります。
長年の管理運営や施設整備によって、海洋博公園は沖縄の代表的行楽・観光スポットの一つになりました。
公園内は沖縄美ら海水族館やおきなわ郷土村・おもろ植物園、海洋文化館、熱帯ドリームセンター、熱帯・亜熱帯都市緑化植物園等の施設が充実しています。
この中で特にオススメしたいのが熱帯ドリームセンターです。ランや熱帯果樹をはじめ、色とりどりの熱帯植物たちに囲まれてゆったりとした休日を過ごすことができます。
今、もし時間があって海洋博公園で遊ぶことができるならば、丸一日以上かけて(宿泊もコミで)思う存分楽しんでみたいです。
「国営沖縄記念公園 Official Site」 URL: http://oki-park.jp/index.html
※ 動画・画像・リンク先等の提示は、あくまでも紹介の範囲内という認識で行っています。不都合が生じる恐れがあればすぐに削除しますので、お手数ですがご指摘のほど、よろしくお願いします。(文中敬称略)
昨日は730の30周年記念日でしたね。とりあえず730の話をしたいところですが、今日も海洋博ってことで・・・(--;)
前回記事と前々回記事に引き続き「 沖縄国際海洋博覧会 海 - その望ましい未来 」です。
同じ話題で思いっきり引っ張ってますが(--;)
とりあえず、過去の2つの記事も読んでいただけるとありがたいです。
・・・ということで、今回は博覧会の会場内の各施設についてのお話です。
早速、本の見開き画像を追ってみることにしましょう。
まずは、いきなり海洋博のシンボル的存在、アクアポリスです。 ↓
設計は菊竹清訓建築設計事務所。 施設内で自給自足ができる近未来型海上都市ということで、この世界初の「半潜水型浮遊式海洋構造物」は当時かなりの注目を集めたそうです。確かにスゴイ形ですよね。
アクアポリスは博覧会閉幕後も1993年まで一般公開されました。僕も何度か入場したことがあるので、もしかするとそのときのスナップ写真が残ってるかもしれません。個人的には、公園と本体を結ぶアクア大橋での強風と、いかにも70年代風のサイケな内部展示の印象が強いです。
後年は劣化が著しく、サビクーター(サビまみれ)の廃墟と化し、2000年に中国の上海に運ばれ解体されました。本体の形が複雑な上、海風に晒されているので、維持管理や利活用が非常に難しかったと思います。結果的に利便性や経済性、環境面等で現代社会に適応していないことを証明してしまいました。
デザイン重視のため、都市としての機能よりも展示施設の色彩が強く、施設自体の用途が限られてしまったのではないでしょうか。何かに転用できれば良かったですけどね(--:)
次に登場するのは沖縄館。沖縄の海洋文化・歴史民俗に関する資料館です。 ↓
海洋博沖縄設計共同企業体の設計ですが、沖縄の著名建築家である金城信吉が関わっています。中央ゲートから伊江島方面に向かう階段の途中(中央広場の縁)にそびえ立っていました。これも残念ながら建物の老朽化のため取り壊され、現存しません。
今考えるとラッキーでしたが、取り壊される直前(10数年前)に沖縄館を訪れたことがあります。とても印象的だったのが、スラーッと伸びた赤瓦屋根。下の画像にもありますが、あれは本当にすばらしかったです。
館内は、渦を巻きながら内部に入り込むような空間だったと記憶しています。
続いて旧水族館に行ってみましょう。 ↓
槙総合計画事務所(槙文彦)の設計による建築物で、他の建築物と同様、70年代風モダンです。
前回記事でも少しだけ紹介しましたが、薄暗くて神秘的で、気持ちの良い空間でした。外部の廊下も光と影のコントラストがあってエキゾチックな雰囲気の屋外空間でした。
2002年には旧水族館の隣に美ら海(ちゅらうみ)水族館がオープンし、連日県内外からの来館者で賑わっています。
続いて海洋文化館です。 これは現在でも入場できます。 ↓
やはり70年代モダンの香りがする、日建設計の手による建物です。
施設内は太平洋の島々の漁業にまつわる展示が中心ですが、トロピカルな雰囲気で個人的には好きな場所です。本格的なプラネタリウムもあってラブラブデートに最適です(^^)
興味のある方はぜひ一度ご訪問を。
その他の会場内施設をザッと紹介します。 ↓
1枚目の画像はまだまだ真新しい海浜公園、2枚目はいるかの国(オキちゃん劇場)&エキスポランド(遊園地)、3枚目はエメラルドビーチ&エキスポランドです。
オキちゃん劇場では現在でもイルカたちの華麗なジャンプを楽しむことができます。一方、エキスポランドにはジェットコースターや大観覧車、各種コーナー等がありましたが、現在ではすべて撤去されています。
どの写真を見ても、幼い頃の思い出がよみがえってきます。
この本には各パビリオンのページもありますが、あまりにも多いので今回は省略します。
もしリクエストがあれば、後日改めて紹介するのでヨロシクお願いします。
以上、会場内の施設を見てみましたが、残念ながらそのほとんどが施設の老朽化と利用率の低下等の理由で2000年前後に閉鎖・撤去・解体されました。30年も経たないのに「老朽化」とは妙な話に聞こえますが、当時の多くのコンクリート建造物には海砂が利用されたという話も聞いたことがあるので、その影響かもしれません。
改めて書くのもアレですが、現在会場跡地は国営沖縄記念公園 海洋博地区(海洋博公園)として整備されています。それと補足ですが、国営沖縄記念公園にはもう一つ首里城地区(首里城公園)もあります。
長年の管理運営や施設整備によって、海洋博公園は沖縄の代表的行楽・観光スポットの一つになりました。
公園内は沖縄美ら海水族館やおきなわ郷土村・おもろ植物園、海洋文化館、熱帯ドリームセンター、熱帯・亜熱帯都市緑化植物園等の施設が充実しています。
この中で特にオススメしたいのが熱帯ドリームセンターです。ランや熱帯果樹をはじめ、色とりどりの熱帯植物たちに囲まれてゆったりとした休日を過ごすことができます。
今、もし時間があって海洋博公園で遊ぶことができるならば、丸一日以上かけて(宿泊もコミで)思う存分楽しんでみたいです。
「国営沖縄記念公園 Official Site」 URL: http://oki-park.jp/index.html
※ 動画・画像・リンク先等の提示は、あくまでも紹介の範囲内という認識で行っています。不都合が生じる恐れがあればすぐに削除しますので、お手数ですがご指摘のほど、よろしくお願いします。(文中敬称略)
Posted by 真一 at 18:29│Comments(0)
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