2008年06月04日
アフリカ故郷ライブ(その2)
前回記事に引き続き、ガーナでのアフリカン・アメリカン(アフリカ系アメリカ人)ミュージシャンの合同熱狂ライブ「Soul to Soul 」です。ちょっと細かいですが、記事タイトルの一部を「帰省」から「故郷(ふるさと)」に変えました。
前回は表と裏のジャケットを別々にお見せしましたが、実はコレ、見開きジャケットになっていて結構豪華なつくりです。
続いて内部の見開きを下の画像で示してみます。↓
自分たちのルーツを肌で感じるためにガーナ入りしたアメリカの著名ミュージシャンと現地のガーナ人との交流やライブでの盛り上がり、関連イベント等の様子が収められてます。
上の画像の表裏ジャケットと同様に、コントラストの効いたデザインとパワーみなぎる写真の数々がバンバン迫ってきます。
ここで今更ですが、「Soul to Soul 」の舞台となったガーナという国がどのような国かウィキペディアにまとめられていたので、気になった方はリンク先をどうぞ。
極悪非道な当時のヨーロッパ白人によって15世紀から19世紀まで足かけ5世紀にまたがって続けられた奴隷貿易についても言及しています。
「ガーナ / フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』」
MainURL: http://ja.wikipedia.org/wiki
・・・話はアルバムに戻って、
中のライナーノートにも書かれていますが、このライブは延べ10時間に渡るマラソンライブです。アイク&ティナ・ターナーやウィルソン・ピケット等、当時のアメリカで活躍中のミュージシャンたちの「故郷」アフリカに対する特別な思いが伝わってきます。
こんなに長いライブなので、アルバムではかなりの部分がカットされていますが、興奮度はそれほど目減りしていません。
このライブの模様はドキュメンタリー映画としてまとめられていて、現在はDVD(輸入盤)も出ています。一部はYouTubeで見ることができます。
このドキュメンタリー映画にはライブの様子だけでなく、出演者へのインタビューや現地での活動や交流の記録等も収録されています。
下に示したamazonのサイトでこのDVDを取り扱っています。以前はレーザーディスクで国内盤も販売されていたようですが、現在はないみたいです。また、残念ながらライブアルバムの再発盤(CD)も見つけることができませんでした。DVD及びCDの国内盤の発売を強く希望します。
「Soul to Soul (2pc) (W/CD) (Rmst Dig) (2004)」
URL: http://www.amazon.co.jp/Soul-2pc-CD-Rmst-Dig/dp/B0002KP4HW
最後に、YouTube動画に行ってみます。今回の動画はすべて上述の記録映画からの抜粋映像です。
まずはステープルシンガーズです。内面から染み出るような熱い歌唱がじんわり響きます。また、ステージを見る子供のキラキラ光る大きな目がとても印象的です。
下の2曲のうち、「Are you sure」がアルバム収録曲です。
「Staple Singers - Are you sure」
URL: http://jp.youtube.com/watch?v=VjbEfyUlGj4&NR=1
「Staple Singers - When will we be paid」
URL: http://jp.youtube.com/watch?v=MLhWP3GcH7M
お次は、ウィルソン・ピケットの大興奮のステージ映像を2本どうぞ。このうち、フェスティバルの最後を飾る「Land of a 1000 dances」がアルバム収録曲です。
ライブが始まった当初は戸惑い気味だった観衆も、次第にこのステージの虜になっていきます。大きな渦を巻くような熱狂がすばらしいです。警備員までつられて踊ってます(^^:)
「The Midnight Hour Live Wilson Pickett」
URL: http://jp.youtube.com/watch?v=X3lv2PAwke8
「Wilson Pickett - Land of a 1000 dances (1971)」
URL: http://jp.youtube.com/watch?v=cdi1_Es85fA
ところで、先日たまたまテレビを見てたら「BS世界のドキュメンタリー」で1984年のバンド・エイドの特集番組をやってました。
イギリスの白人ミュージシャンたちがチャリティーでクリスマスソングをレコーディングし、そのレコード売上金をエチオピアの飢餓で苦しむ人たちに援助するまでの様子を伝えるドキュメンタリー番組です。このバンド・エイドの行動が発端となって、「WE ARE THE WORLD」のUSA FOR AFRICAやライブ・エイド等の飢餓救済チャリティームーブメントが巻き起こりました。
しかし、個人的にはかなりひどい内容の番組(活動)のように見えました。自分たちは外から見てるだけで現場の実態も把握していないお節介なのに、手柄だけ持って行っちゃうみたいな感じです。歌詞の内容も最低で、すごくゴウマンで白人特有の独善性がプンプン臭ってきました。・・・つい言い切ってしまいましたが(--;)
確かに、飢餓地域への援助は大事だし行動を起こすことも重要ですが、番組を見ていると、「ちょっとやり方が違うんじゃないの?」と思いました。
今回紹介した「SOUL TO SOUL FESTIVAL」とバンド・エイドの音楽活動の社会的な意味合いはまったく違いますが、「SOUL TO SOUL FESTIVAL」はバンド・エイドのような偽善音楽よりも100万倍意義のあるすばらしいライブだと思いました。
比較するのも無理があるかもしれませんが・・・(--;)
※ 動画・画像・リンク先等の提示は、あくまでも紹介の範囲内という認識で行っています。不都合が生じる恐れがあればすぐに削除しますので、お手数ですがご指摘のほど、よろしくお願いします。(文中敬称略)
Posted by 真一 at 13:20│Comments(4)
│ソウルetc.
この記事へのコメント
真一の意見に全く同意します。
現在も大奴隷時代と変わらないです。
現在も大奴隷時代と変わらないです。
Posted by yasujirou at 2008年06月06日 09:08
真一の意見に全く同意します。
現在も大奴隷時代と変わらないです。
現在も大奴隷時代と変わらないです。
Posted by yasujirou at 2008年06月06日 09:08
ごめん、2回投稿してしまった。・・・3回か!!!
Posted by yaujirou at 2008年06月06日 09:19
yaujirou さん、連続コメントありがとうございます!!!
コメントはこちらで削除できますが、面白いので残しておきますね(^^)
もし削除したければ連絡ください。
ところで、奴隷制度については今回いくつか調べてみましたが、知れば知るほどやるせない気持ちになりました。
これからもヨロシクです。
コメントはこちらで削除できますが、面白いので残しておきますね(^^)
もし削除したければ連絡ください。
ところで、奴隷制度については今回いくつか調べてみましたが、知れば知るほどやるせない気持ちになりました。
これからもヨロシクです。
Posted by 真一
at 2008年06月06日 15:12
