2008年05月29日
Tボーンのギター
こんにちは。今日は少しだけ風があるので、昨日より過ごしやすいですね。
・・・ということで、上の写真は、Tボーン・ウォーカーの1940年代の録音集「THE GREAT BLUES VOCALS AND GUITAR OF T-BONE WALKER / his original 1942-1947 performances」です。裏ジャケにあるタイトルを引用してみましたが、長ったらしいですよね。邦題はズバリ「モダンブルースギターの父」です。
Tボーン・ウォーカーは最初にエレキギターを使用したブルースマンとして知られています。このアルバムではリラックスしたシングルトーンの心地良いギターの音色が印象的です。ホーンセクションもあって、ジャズっぽい雰囲気も随所に散りばめられています。ジャケットは少々暑苦しいですが、演奏内容は一応比較的涼しい感じです。
なんでも、Tボーンは伝説のジャズギター奏者チャーリー・クリスチャンと友人関係にあったそうで、言われてみれば確かにそういう雰囲気がするかもしれません。アルバム中はゆったりとした曲が多いですが、ハイテンポの曲もあって結構楽しめます。
しかし、このアルバムジャケット、かーなーりカッコイイです。まず「T-BONE WALKER」の大きなゴシック文字。センセーショナルに「バ~~~ン!!」と配置されててすごくイイ感じです。
それと、このタイトル文字と同様に大胆な油絵もキテます。ここで表現されているように、Tボーンはトリッキーなステージパフォーマンスも得意としていたようです。余計なお世話ですが、こんなに極端にギターを掲げて大股を広げると、次にどうやって立つのか少し心配になるぐらいスゴイ格好ですよね。ちなみにジャケット下部のボコボコはステージの先の観客を表していると思います。
現在のキャッチーで派手な音楽が並ぶ状況では、この手のシンプルなブルースはなかなか目に留まりにくいと思います。地味ですからね~。
実際、僕も20代中盤までは「ブルースってどれも似たような曲だし、ちょっと退屈だな~」なんて思ってました。ところが、ある日酔っ払って家に帰り、たまたまブルースのレコードをかけたところ、これがメチャクチャ気持ちヨカッタんです! それからブルースを自分なりに聴けるようになった気がします。
ブルースの真っ黒な雰囲気は酒とよく合います。みなさんも一度お試しあれ!
下に示したHMVのサイトでこのアルバムの全曲が試聴できます。どうぞ!
「T-Bone Walker / モダンブルースギターの父」
URL: http://www.hmv.co.jp/product/detail/616798
最後に、Tボーン・ウォーカーのYouTube動画をどうぞ。まずはアルバム収録曲でもあり代表曲でもある「Stormy Monday Blues(Call it stormy monday but tuesday is just as bad)」からどうぞ。
あの出だしのフレーズ「They called it stormy monday but tuesday is just as bad・・・(奴らは「嵐の月曜日」って言うけどよ~、火曜日もおんなじぐれぇひっでえもんだゼ~)」がシビレます。ちなみに僕の日本語訳は適当なので間違ってるかもしれません。
「T-Bone Walker - Stormy Monday Blues」
URL: http://jp.youtube.com/watch?v=wemG2821l-o
もう一つ。収録曲の「She's My Old Time Used」の映像ですが、なんと、ジャズトランペットのボス、ディジー・ガレスピーとの競演でした。ここではTボーンのギターと歌声はもちろんですが、もう一人のトランペッター、クラーク・テリーのマウスピースのみの有機的な吹奏に注目です。
「T-Bone Walker & Dizzy Gillespie - She's My Old Time Used..」
URL: http://jp.youtube.com/watch?v=RzDnAQCbp9Y
今回の記事で名前の出たチャーリー・クリスチャンとディジー・ガレスピーについては、過去に当ブログで紹介しています。興味のある方はこちらもどうぞ。
「チャーリー&ディジー」 カテゴリー:ジャズ 記事公開日:2007年12月23日
URL: http://sm47.ti-da.net/e1875408.html
※ 動画・画像・リンク先等の提示は、あくまでも紹介の範囲内という認識で行っています。不都合が生じる恐れがあればすぐに削除しますので、お手数ですがご指摘のほど、よろしくお願いします。(文中敬称略)
Posted by 真一 at 18:20│Comments(0)
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