2009年09月12日
チエミの民謡集
こんにちは~。いきなり大きめのレコード画像3連発で失礼しました。
画像は上から順にジャケット(表)、ジャケット(裏)、中身のレコード盤(A面)です。
こういう大きな画像は細部を確認しやすいので、貴重なオリジナル盤や珍盤(と思うもの)を紹介するときはこのスタイルで行ってもイイかもしれませんね。
・・・ということで、今回は江利チエミの「チエミの民謡集」10インチ(10吋)盤を紹介します。
本当はウチナーエイサー関連にしたかったのですが、秋到来ってことで日本民謡気分でご了承くださいm(__)m
このレコード盤は1958年(昭和33年)に発売されたもので、当時のLPレコードに多用されていたいわゆるペラジャケ仕様が嬉しい一品です。光沢あるパッケージは1970年代以降のレコードではほとんど見かけることがないもので、独特の光り方や手に吸い付くような感触が最高です。紙のしなやかさを感じさせるペラペラ具合も絶妙です。
ジャケットデザインは現代の目で見るとあまり洗練されていない感じですが、椿に彩られた江利チエミがかわいく写っていてイイ感じです。
ご存知の方も多いと思いますが、10インチ盤は通常のLPレコード(12インチ)とシングルレコード(7インチ)の中間ぐらいの大きさです。回転数はLPレコードと同じく33 1/2回転です。
当ブログにおいて単独で10インチ盤を紹介するのは、広沢虎造とヘルベルト・フォン・カラヤン以来3回目です。それと、アート・ブレイキークインテットの「バードランドの夜」の記事でも10インチ盤(再発盤)を紹介したことがあります。同じ10インチ盤ですが、浪曲、クラシック、ジャズ、そして今回はラテン風日本民謡と、ジャンルにまとまりがないのも当ブログならではってことでご了承くださいm(^^;)m
さて、この「チエミの民謡集」についてザッと話します。このアルバムは「三人娘」の一角、江利チエミのファーストアルバムです。言うまでもなく、三人娘のもう二人は美空ひばりと雪村いづみです。まさに美貌と実力と個性が際立つ元祖三人娘です。
当時すでに第一級ジャズシンガーとして認知されていたチエミでしたが、このような日本民謡のラテンアレンジの異色作がファーストアルバムになるあたり、サスガって感じです。収録曲は以下の通りです。
A面: ① おてもやん、② 五木の子守唄、③ 黒田節、④ 相馬盆唄
B面: ① 木曽節、② 串本節 、③ 三階節 、④ さのさ
これらの由緒ある民謡曲がさわやかなラテン音楽に変貌を遂げています。
とは言っても原曲の雰囲気はしっかり留めていて、あくまでも日本民謡のやわらかなイメージです。ジャパニーズラテンミュージックの元祖、東京キューバンボーイズによる明るくキメの細かいラテン調の演奏をバックに、チエミがやさしくて伸びのある歌唱を披露しています。
東京キューバンボーイズについては同グループ名義のオリジナルアルバムも所有してますが、また別の機会に紹介したいと思います。
もう50年以上前の演奏なので若干の古臭さが残るのは仕方のないことですが、日本人特有の職人気質を感じさせるビシッと決まった演奏は何度聴いてもイイです。ノリもバッチリです。
そんな演奏に乗るチエミの歌声がまたナイスです。正統派でも三枚目でもあり、洋風でも和風でもあり、チエミ特有の多面性が随所に見られます。
両者が絶妙なバランスでかもし出す雰囲気はまさしくモダンテイスト!
ここで江利チエミのYouTube動画に行ってみましょう。今回ご紹介した「チエミの民謡集」から「おてもやん」と「さのさ」をどうぞ!
明るくてかわいくてチエミの魅力がいっぱいです。
「青春航路 ♪おてもやん」
URL: http://jp.youtube.com/watch?v=oDBBIdKrkBA
「唄祭ロマンス道中 ♪さのさ エンディング」
URL: http://jp.youtube.com/watch?v=es0hum1FwXg
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Posted by 真一 at 19:13│Comments(2)
│日本
この記事へのコメント
こんにちは。
江利チエミさん良いですね。ちょうどマンボの全盛時代ですかね。
私はやはり美空ひばりの「リンゴ追分」が
印象深いですね。
デタミネーションズも歌ってましたし、確かスカタライツもカバーしてましたっけ?
この時代の曲、ヤバいですね!
江利チエミさん良いですね。ちょうどマンボの全盛時代ですかね。
私はやはり美空ひばりの「リンゴ追分」が
印象深いですね。
デタミネーションズも歌ってましたし、確かスカタライツもカバーしてましたっけ?
この時代の曲、ヤバいですね!
Posted by チャリ馬鹿 at 2009年09月16日 18:51
チャリ馬鹿 さん、書き込みありがとうございますm(__)m
おっしゃるとおり、昭和30年代はマンボ全盛期。ベレス・プラード楽団もかなりはやってたみたいですね。今聴いてもなかなかイイ感じです。
ところで、「リンゴ追分」ですが、スカでは「Ringo」という曲名で複数のリンゴ追分カバーがありますね。
個人的に、真っ先に思いつくのは元スカタライツのトロンボーン奏者ドン・ドラモンドの「Ringo」と、レゲエオルガンの大家ジャッキー・ミトゥーが在籍していたソウル・ブラザーズの「Ringo」です。
前者はアップテンポの典型的スカ、後者はミディアム・スローテンポのドッシリスカといったところでしょうか。両方ともメチャクチャカッコイイです。
この2曲については、実は当ブログでも過去に記事で紹介したことがあります。お時間があるときにでも読んでもらえるとありがたいです。
「スカ・ドン・ドラモンド」
http://sm47.ti-da.net/e2219816.html
「カリブソウルの魔力」
http://sm47.ti-da.net/e1761161.html
さて、チャリ馬鹿さんの話にあるスカタライツ版リンゴ追分ですが、トップデックレーベルからシングルレコードから出ていたようです。ただし、上記のドン・ドラモンドバージョンと同じテイクらしく、冒頭で銃声が聞こえることと音質が良いこと以外はほとんど同じでした(--;)
あの頃のスカやレゲエでは、ほとんど同じナンバーが違うアーティスト名で売られることが多々あったみたいです(^^;)
あと、デタミネーションズについては「FULL OF DETERMINATION」というLPレコードを持ってますが、残念ながらそれ以外のアルバムは聴いたことがありません。すごくカッコイイグループですけどねぇ・・・。
当然のことながらデタミネーションズ版「Ringo」についてもまだ聴いたことがありませんです(--;)
これを機会にぜひとも聴いてみたいと思います。
またヨロシクお願いしますm(__)m
おっしゃるとおり、昭和30年代はマンボ全盛期。ベレス・プラード楽団もかなりはやってたみたいですね。今聴いてもなかなかイイ感じです。
ところで、「リンゴ追分」ですが、スカでは「Ringo」という曲名で複数のリンゴ追分カバーがありますね。
個人的に、真っ先に思いつくのは元スカタライツのトロンボーン奏者ドン・ドラモンドの「Ringo」と、レゲエオルガンの大家ジャッキー・ミトゥーが在籍していたソウル・ブラザーズの「Ringo」です。
前者はアップテンポの典型的スカ、後者はミディアム・スローテンポのドッシリスカといったところでしょうか。両方ともメチャクチャカッコイイです。
この2曲については、実は当ブログでも過去に記事で紹介したことがあります。お時間があるときにでも読んでもらえるとありがたいです。
「スカ・ドン・ドラモンド」
http://sm47.ti-da.net/e2219816.html
「カリブソウルの魔力」
http://sm47.ti-da.net/e1761161.html
さて、チャリ馬鹿さんの話にあるスカタライツ版リンゴ追分ですが、トップデックレーベルからシングルレコードから出ていたようです。ただし、上記のドン・ドラモンドバージョンと同じテイクらしく、冒頭で銃声が聞こえることと音質が良いこと以外はほとんど同じでした(--;)
あの頃のスカやレゲエでは、ほとんど同じナンバーが違うアーティスト名で売られることが多々あったみたいです(^^;)
あと、デタミネーションズについては「FULL OF DETERMINATION」というLPレコードを持ってますが、残念ながらそれ以外のアルバムは聴いたことがありません。すごくカッコイイグループですけどねぇ・・・。
当然のことながらデタミネーションズ版「Ringo」についてもまだ聴いたことがありませんです(--;)
これを機会にぜひとも聴いてみたいと思います。
またヨロシクお願いしますm(__)m
Posted by 真一 at 2009年09月18日 22:36