フルムンジョーグー

こんばんは～。今日は昨日とはガラッと変わって、さわやか～な天気でしたね。

さて、上の写真は、ある住宅の50分の１ペーパークラフトキットのパッケージです。僕が20代半ばに購入したものですが、まだ作ってません。前に紹介したマスターのホンダドリームCB450もそうですが、もったいないのと作るのが面倒くさいのとで、長年置きっ放しにしてしまいました(--;)



上の写真は箱からパーツを出した様子です。右下が組立説明書になっていて、全部で14枚の厚紙があります。もったいなければコピーしてから作ってもイイかもしれませんね(^^;)。
これを組み立てると、下の写真（※１）の建物になります。

この住宅はシュローダー邸（シュレーダー邸）と言います。この写真を見ても分かるように、一見したところ本当にただの家ですが、よ～く見ると変わった感じがしませんか？

実はこの家、ユネスコの世界遺産に登録されていて、20世紀を代表する建築物の一つとして知られています。

オランダの建築家、ヘリット･リートフェルト（Gerrit Thomas Rietveld）の設計で1924年に建てられた住宅だそうですが、このデザインが80年以上も前のものとは･･･、スゴイですよね。たぶんその当時の人達の目にはヘンな建物として写ったでしょうが、現代でも色褪せずにちゃんと残っています。

リートフェルトは当時「デ･スティル（De Stijl）」というグループのメンバーで、このグループではすべての物を三原色（赤青黄）とモノトーンで水平垂直に構成するという表現方法を用いていました。この住宅はデ･スティルの考え方を立体的に表現した記念碑的建築物として評価されているそうです。

ついでですが、もう一つのリートフェルトの代表作に、「レッド＆ブルーチェア」があります。右の写真（※２）にもあるように、長方形の板と角材を組み合わせた赤・青・黒・黄のカラーリングのイスです。
このイスは現在でもライセンス商品が市販されています。僕自身何回か座ったことがありますが、意外と座りやすくて結構落ち着けるな～と思いました。
実際に手に入れたくても値段が高くて手も足も出ませんが、概略の設計図も広く出回っているようなので、自分で作って好きなカラーリングにしてみるのもイイかもしれませんね。

ここで、実際のシュローダー邸をYouTube動画で見てみましょう。
この住宅のもう一つの特徴は、室内に可動式の壁を採用したことです。用途や気分によって壁を動かすことができます。室内は大きな窓やトップライト（天窓）により、意外と広々として明るい感じがします。ちょっと原色が多くてカクカクしすぎかなとも思いますが、結構気持ちのイイ空間だと思います。
あと、この家の外壁の一部を使って、バスケットボールもできそうですよね(^^;)

みなさんの家を建てるときの参考にいかがでしょうか？
･･･僕は今のところ金がないので無理です(--;)

「Gerrit Rietveld」（Schroeder House）
ＵＲＬ： http://jp.youtube.com/watch?v=p_ogAWDln3g


もう一つ、動画を･･･。
前述の「デ･スティル」の代表的人物の一人が、モンドリアンカラーで有名な画家、ピエト･モンドリアン（Piet Mondrian）です。
あの黒い線と赤･青･黄･白がベッタリ塗られた絵は誰でも描けそうですが、そこに至るまでの経緯がスゴイです。その経緯が分かるYouTube動画がありました！
絵がだんだん単純化していく過程とその先が意外とおもしろいですよ～。

「Piet Mondrian - A Journey Through Modern Art」
ＵＲＬ： http://jp.youtube.com/watch?v=9fmiKOOvLUo


写真出典
※１ 「Rietveld Schröder House（Rietveldschroderhuis.jpg）」
ＵＲＬ： http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%BB%E5%83%8F:Rietveldschroderhuis.jpg
※２ 「Gerrit Thomas Rietveld（Rietveld chair 1.JPG）」
ＵＲＬ： http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%BB%E5%83%8F:Rietveld_chair_1.JPG


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