2007年09月25日
012 ギャロッピング・アトキンス
生涯現役で、「一日中ギターを抱え、練習しながらいつの間にか睡眠に入ることもあった」という逸話を持つほどのギター馬鹿、チェット・アトキンスのアルバム紹介です。
「ギターの神様」とも呼ばれ、多くのギタリストから崇拝されるカントリーギターの巨匠に対して「馬鹿」と言うのも大変失礼ですが、もちろん悪い意味ではございません(^^;) 「すごいっ!」という意味ですのであしからずご了承ください。
上の画像は、1955年発表のアルバム「Stringin' Along with Chet Atkins」の1977年復刻版(邦題:チェット・アトキンスのギャロッピング・ギター)です。
オリジナル盤はジャケットが違っていて、逆さに立てたギターに女性がもたれかかっている写真が掲載されています。(右画像 ※1)
ですが、アトキンス本人が写っている上画像の幻想的なジャケットの方が断然カッコイイです。
しかし上の画像は写りがかなり悪いですね(--;) 現物はもっときらびやかな感じです。いつも撮影するときに緊張でどうしても手が震えるんですよね(^^;) ブログを閲覧している皆さんには大変申し訳ないです。
さて、冒頭で書いた通り、アトキンスはカントリー音楽のギタリストですが、このアルバムはジャズやブルース等も入っているインストルメンタル曲集(楽器演奏のみの曲)ですので、カントリーの苦手な方でもOKだと思います。
オススメ曲は邦題のもとにもなっている「Galloping On The Guitar」。
ハイテンポのリズムに乗って、まさしくタイトル通りギャロッピング(疾走)してます。次から次へとフレーズが湧き出るあの指さばきとキレのあるリズム感がすばらしいです。
僕自身、ギターの技術的なことはほとんど分かりませんが、アトキンスはギタリストとしてあの弾けるようなギャロッピング奏法を確立したそうです。ですから「ギャロッピング」もアトキンスの代名詞なんでしょうね。
あと、このアルバムには映画「第三の男」のテーマも収録されてます(ヱビスビールのCMに流れてるやつですね)。映画に収録されているものと同じバージョンかどうかは分かりません。詳細が分かる方、情報よろしくお願いします。
チェット・アトキンスは他にも1961年の「Chet Atkins' Workshop」が名盤として評価されています。こちらは上記のアルバムとは違い、ユル~い感じですが、これもまたイイですよ! これもまた機会があれば紹介したいです。
(以下、追加記事2007.11.8)
チェット・アトキンスのYouTube動画を下に追加します。1964年のオスロにおけるライブ映像です。キラめくようなギターの響きが非常ーに心地良い。冒頭での本人の曲紹介付きです!
「Chet Atkins - Tiger Rag」
リンク先:http://jp.youtube.com/watch?v=PQA0vU3-0YA
もう一つ1980年代の映像も見てみましょう。その名も"Gallopin' Guitar"!
「Chet Atkins "Gallopin' Guitar"」
リンク先:http://www.youtube.com/watch?v=c2Th5LAhw-E
※1:Stringin' Along with Chet Atkins (LP version) Wikipedia
http://en.wikipedia.org/wiki/Stringin'_Along_with_Chet_Atkins_(LP_version)
※ 動画等の提示は、あくまでも紹介の範囲内という認識で行っています。もし不都合が生じる恐れがあればすぐに削除しますので、お手数ですがご指摘のほど、よろしくお願いしますm(__)m (文中敬称略)
Posted by 真一 at 12:13│Comments(2)
│カントリー
この記事へのコメント
おー!チェット・アトキンス!!!ギターの神様!!!
では、ギターヲタクの立場からコメントさせていただきます。
チェット・アトキンスといえばGRETSCH(ジャケットで抱えているやつ)で、僕は彼が奏でる(フィンガーピッキングの)GRETSCHトーンが大好きです。
あと彼のもうひとつのギターなのですが、JAZZやCLASSICも音楽範囲を広げていた時に、主に使用していたGIBSONのチェット・アトキンスモデル(GIBSONでは珍しいエレクトリック・ガットギター)があります。既に生産中止らしく、中古市場で非常に高値で取引されているようです。
実は、僕は実際にそのチェット・アトキンスモデルを弾いたことがあります。唯一無二のサウンド!すばらしかったです。
けど、やっぱりGRETSCHでの奏法がカントリーミュージシャンに留まらず、多くのギタリストに影響を与えている訳で、チェット・アトキンスといえば、GRETSCHなんだろうなぁ。
では、ギターヲタクの立場からコメントさせていただきます。
チェット・アトキンスといえばGRETSCH(ジャケットで抱えているやつ)で、僕は彼が奏でる(フィンガーピッキングの)GRETSCHトーンが大好きです。
あと彼のもうひとつのギターなのですが、JAZZやCLASSICも音楽範囲を広げていた時に、主に使用していたGIBSONのチェット・アトキンスモデル(GIBSONでは珍しいエレクトリック・ガットギター)があります。既に生産中止らしく、中古市場で非常に高値で取引されているようです。
実は、僕は実際にそのチェット・アトキンスモデルを弾いたことがあります。唯一無二のサウンド!すばらしかったです。
けど、やっぱりGRETSCHでの奏法がカントリーミュージシャンに留まらず、多くのギタリストに影響を与えている訳で、チェット・アトキンスといえば、GRETSCHなんだろうなぁ。
Posted by yasujirou at 2007年09月25日 16:43
yasujirouさん、ギター演奏者側からのマニアック(笑)で貴重なコメントありがとうございます!
アトキンスモデルを弾く・・・。さぞかし興奮するでしょうねぇ(笑)。うらやましいです。
あと、二種類のギターの音の聞き比べ、ぜひともやってみたいですね。この辺の繊細な音の違いは僕のようなド素人には分かりづらいかもしれませんが、機会があれば教えてくれるとありがたいです。
僕個人的には、このアルバムジャケットの良さはアトキンスが誇らしげにかざしている大きなグレッチのギターによるところが大きいと思います。この写真では分かりにくいですけど、ギターのピックガードの中央よりも下のあたりに何やらゴチャコチャ書かれてますが、あれ、「Chet Atkins」って筆記体で書かれたエンブレムなんですね。既に知っているとは思いますが(笑)。このことを発見しただけでこのレコードを買った甲斐がありました(笑)。
アトキンスモデルを弾く・・・。さぞかし興奮するでしょうねぇ(笑)。うらやましいです。
あと、二種類のギターの音の聞き比べ、ぜひともやってみたいですね。この辺の繊細な音の違いは僕のようなド素人には分かりづらいかもしれませんが、機会があれば教えてくれるとありがたいです。
僕個人的には、このアルバムジャケットの良さはアトキンスが誇らしげにかざしている大きなグレッチのギターによるところが大きいと思います。この写真では分かりにくいですけど、ギターのピックガードの中央よりも下のあたりに何やらゴチャコチャ書かれてますが、あれ、「Chet Atkins」って筆記体で書かれたエンブレムなんですね。既に知っているとは思いますが(笑)。このことを発見しただけでこのレコードを買った甲斐がありました(笑)。
Posted by 真一 at 2007年09月25日 19:15