せっかく前日の記事のコメントでレゲエの話が出ましたので、今日はレゲエ関連記事で行ってみましょう!!
ソウル・ブラザーズの「CARIB SOUL」の紹介です。「ソウル」という言葉が入ってますが、中身はそれほどソウルっぽくありません。名前を聞けばアメリカのソウルグループと感じるでしょうが、れっきとしたジャマイカ産バンドです(^^)
これはCD収集に躍起になっていた僕が、再びレコードを買いはじめるきっかけになった一枚です。
僕がレゲエにハマっていた20代前半はルーツレゲエやロックステディのアルバムを聴きまくっていました。そんなある日、この「CARIB SOUL」が欲しくなったのですが、お店にはCDではなくLPレコードしかなかったため、仕方なくそのLPを買ってしまったんです。
家に帰って早速聴いてみると、全曲インストルメンタルのその内容に絶句してしまいました。さわやかなロックステディを期待していた僕に襲いかかってきたのは、学芸会の合奏のようなルーズでユル~い雰囲気の軽音楽だったのです(--;)
思わず「だまされた!」と言ってしまいましたが、せっかく買ったのでとりあえず我慢して3回耳を通しました。
・・・すると、ナント意外なことに、これが良く聴こえはじめたのです(@@)
このユルユルの雰囲気(略してユルふん:笑)が実にイイ!!
こうしてものの見事に、レゲエレコードのどつぼにハマっちゃうことになりました(^^;;)
この「CARIB SOUL」はジャマイカの音楽がスカからロックステディに移行する頃(1967年)のアルバムで、スカのノリノリから一転、良い意味でダラけた感じになってます(^^)
一説では、その当時、ジャマイカ全土を熱波が襲い、その影響でジャマイカポップスの曲の速さが全て遅くなったという信じられない話もあります。しかし、このアルバムはただのダラダラではなく、前向きな明るい曲調でビートもしっかりあって、まさにレゲエの新しい息吹を感じさせる仕上がりになってます。ちょっと褒め過ぎかな?
次にアルバム具体的な中身です。
A面は前述のユル~い「Monday Monday」から始まりスロー・スカが続きます。特にラスト3発「What Now My Love」、「Moment Of Mood」、「Searching For Weapons」の流れが最高!!
B面に入ると、「Eastern Standard Time」のどっしりしたリズムでスタートし、4曲目の「Ringo」でクライマックスを迎えます。この曲は美空ひばりの「リンゴ追分」のリメイク版ですが、なぜジャマイカ人に日本の曲がリメイクされたのかは不明です。詳細が分かる方、情報よろしくお願いしますm(__)m
この「Ringo」もまたどっしりしたリズムで、ホーン隊の思い切りの良い吹きっぷりに思わず「リンゴぉ~の花びらがぁ~♪」と歌いだすこと間違いなしです(^^)
なお、B面の上記2曲は、先日の
「SKA AUTHENTIC」の記事で紹介した、ドン・ドラモンドのベスト曲集「Best Of Don Drummond」に収録されていて、もっとスピード感のあるスカとして演奏されているので、聴き比べてみるのもおもしろいです。
さて、再びレコードジャケットに目を転じてみましょう。
青と黒のツートンがビシッと決まった、ある意味ウサン臭さの漂う60年代風ジャケットデザインもなかなかイイ感じです。
満月のもとで互いに走り寄る男女の姿が、ヤシの木とともにシルエットで映し出されています。
特にA面1曲目の「Monday Monday」の雰囲気に合うジャケットです。
このアルバムについては、買うのはいろんな意味で危険性があるので(^^;)、まずは試聴からおすすめします。ネットで検索すれば試聴ページを探すことができます。
ご希望があればいつでも貸し出してもいいですよ~(^^)
(以下、追加記事2007.11.15)
マイナーで、しかもグループとしての活動期間も非常に短いソウル・ブラザーズのYouTube動画は、当然のごとく確認できませんでした。
その代わり、以前紹介した「reggae record.com」でこのアルバム「CARIB SOUL」の全曲を試聴することができます。ぜひ試してみてください。
リンク先:
http://www.reggaerecord.com/jp/catalog/description.php?code=2110
※ 動画等の提示は、あくまでも紹介の範囲内という認識で行っています。もし不都合が生じる恐れがあればすぐに削除しますので、お手数ですがご指摘のほど、よろしくお願いします。(文中敬称略)