040 「ウェスモン」のギター
上の画像をご覧ください。
本当に真っ黒なウェス・モンゴメリーの手が印象深いレコードジャケットです。
僕が20代前半の頃、まわりでウェス・モンゴメリーがちょっとだけ流行りました。当時僕らはウェス本人のことを短縮形「ウェスモン」と呼んでいました。
現在では人の名前を勝手に短縮することはしませんが、あの頃は調子に乗って「ジミヘン」とか「パットメ」とか「ポースミ」とか平気でいろいろと使っていました(^^;) 結構な無礼者でしたね(^^;;)
ちなみに省略された三人の名前分かりますか?
「ジミヘン」→ジミ・ヘンドリクス
「パットメ」→パット・メセニー
「ポースミ」→ポール・スミス
まあ、そんなことはどうでもいいですが・・・。
・・・ということで、今日はウェス・モンゴメリーのライブハウスでの実況録音アルバム「Full House」です。今回は久しぶりのジャズレコード紹介ですね。このブログでのレコード紹介の記事別アクセス数を見るとジャズの人気が高いです。
僕自身、ギターの技術的なことはほとんど知らないのですが、ウェスは「オクターブ奏法」を確立したギタリストです。「オクターブ奏法」とは、例えば「ド」の音を1オクターブ離れた「ド」と同時に弾くことです。
これって、結構難しいんじゃないでしょうか。文章で書くと全然伝わらないと思いますが、ジャケットと同様のかなり深いコクのある音になり、グルーブ感も増幅されるように感じます。
同じギターでも先日紹介したジミ・ヘンドリックスの爆音ギターとはエラい違いです(==)
このライブのメンバー構成は、ウェス・モンゴメリー(ギター)、ジョニー・グリフィン(サックス)、ウィントン・ケリー(ピアノ)、ポール・チェンバース(ベース)、ジミー・コブ(ドラムス)です。
吹きまくりサックス奏者のジョニー・グリフィンの参加が少し意外なような気もしますが、大暴走のブロウはそれほどやってないので、比較的安心して聴けます(^^) むしろ、ウェスのギターとの相性はイイんじゃないでしょうか。
僕のオススメ曲は「Cariba」と「S.O.S.」。どちらもハイテンポの曲です。
ウェスの楽曲はミディアムテンポやスローテンポを推す方が多いと思いますが、個人的には、ウェスの濃厚なギターの音色はむしろハイテンポの曲で一段と発揮されるように感じます。どうでしょうか。
両オススメ曲とも全編に渡るフレーズの繰り返し効果がかなり効いていて、ライブの興奮度やグルーブ感が徐々に増すような仕上がりになっています。
残念ながら、上記2曲はYouTube動画にはないようですが、アルバムタイトル曲がありましたので紹介します。
「Wes Montgomery - Full House - Jazz 625」(full house)
リンク先:
http://jp.youtube.com/watch?v=2a1W3Wtqdj8
なお、このアルバムは下のリンク先で、全曲さわりだけ試聴できます。
リンク先:
http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=7358
※ 動画等の提示は、あくまでも紹介の範囲内という認識で行っています。もし不都合が生じる恐れがあればすぐに削除しますので、お手数ですがご指摘のほど、よろしくお願いします。(文中敬称略、再編集2009.9.30)
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